部下や後輩に対してどのように指導して、成長を促していますか?
人の上に立って間もない方や、組織のまとまりがないと悩んでいる方は必ずぶち当たる壁だと思います。
仙台育英高校硬式野球部の監督である須江監督は『人生は敗者復活戦』といいます。
この意味は、人生において、勝ちっぱなしの人生も負けっぱなしの人生もない。
ただし、負けたことや上手くいかなかったことに真摯に向き合わない限り、敗者復活戦からを勝ち抜くことできない。
負けや失敗から何を学び、どう活かしていくがが重要になるということです。
私も部下や後輩に対して、失敗したことやミスしたことを責めることはありません。
ただし、同じミスや失敗を繰り返すことがあれば指導や注意をします。
それは、ミスや失敗から何も学んでいないためです。
私が指導をする際に、自分自身に言い聞かせることがあります。
『人の理解度は3割~半分くらい』ということです。
つまり、相手はこちらが言ったことの3割から半分程度しか理解していないということです。
その場で「はい、分かりました」と返事をしていても、明日になれば同じようなミスや注意をしていることが多々あると思います。
一度の指導や注意だけでは、劇的に変化することは少ないということです。
また、相手は3割程度しか理解をしないものとこちらも思っていれば、同じミスや失敗をしてもイライラすることも少なくなります。
今ではコンプライアンスやハラスメントといった観点から、恐怖による支配は少なくなったと思います。
私は高校野球部時代は、先輩からの恐怖による支配や理不尽や上下関係による支配を受けていました。
しかし、その関係性では一体感やチームワークが生まれるはずがありません。
むしろ、夏の大会前には先輩方がどこで負けるかのシュミレーションをしていたり、試合で得点が入っても素直に喜べない(テレビにその姿が映ってしまうと呼び出される可能性があるので、喜ぶ演技をする)状態でした。
その経験は、確実に今に生きています。
普段から真摯に部下や後輩と接していることで、信頼関係の構築が可能であり、また面談の際など本音で話をしてくれます。
普段から後輩の意見は否定しないことを心がけています。
これは、否定することで自分が思っていることを喋らなくなる可能性があるためです。
これは組織にとっては大きな機会損失になります。
面談の際に、部下や後輩の意見はとても貴重です。
実際に、その意見を取り入れたことで各々の意識改革に成功したこともあります。
そのような貴重な意見を失わないために、もしこちらの意に沿わない意見が出たとしても、頭ごなしに「それは違う」や「もう一度考えて」と言うのではなく、「その意見面白いね」「じゃあ次は、その考えとは違うパターンも考えてみようか?」といった別の考え方を促すような伝え方をするように心がけています。
どんな部下や後輩にも期待をかけ続けることが理想です。
これは、「自分が何かの役に立っている」「組織に貢献できている」と思えれば、上から期待されているというモチベーションとなり、前を向いて頑張れると思っているからです。
「どれだけ頑張ってもチャンスがない」「組織に貢献できていない」というネガティブな考えでは、モチベーションは下がってしまいます。
これは以前の記事でも似たような記事を書いていますので、そちらもご覧ください↓↓↓
後輩や部下に対しての指導や接し方は、常に頭を悩ませる問題です。
適切に対応することで、信頼関係の構築や組織の底上げに大いに貢献します。
そのためには、相手ではなくこちら側が気をつけるべきことが多いと思います。
是非とも、部下や後輩の潜在能力を引き出せるような接し方や指導をしていきたいです。
部下の能力を引き上げることができれば、組織としても飛躍的に成長スピードが増していくはずです。
参考にしている本です↓↓↓
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