私が愛読している本をご紹介します。
【仙台育英 日本一からの招待状 ~人と組織を育てる須江流マネジメント術~】です。
須江監督の経歴は異例で、仙台育英の野球部監督以前は、系列校の中等教育学校の野球部監督として全国大会で優勝を成し遂げています。
その後仙台育英高校野球部の監督に就任し、「青春は密」という名言を残した監督でもあります。
当時コロナ渦では、クラスターが発生すると部活動も学校活動も制限されてしまうという難しい状況の中で、密を避けるというのが常識化していました。
創部間もない中学野球部を全国優勝に導き、そしてコロナ禍という難しい状況下で、チームをまとめ、東北初の甲子園優勝を成し遂げた監督のマネジメント術を学びたくて、以前に購入していた本です。
この本から組織のマネジメントや、考え方を勉強していきたいと思います。
難しいことに挑戦することで、工夫や知恵が生まれる
私は以前から「立場が人を成長させる」という信念をもって、中間管理職という立場で日々奮闘しています。
もちろん、初めから仕事が出来たわけではなく、上からの信頼も大きなものではなかったと思います。
ただ、日々目の前の課題に真剣に向き合うことで、徐々に余裕が生まれてきて仕事をこなすことができるようになってきたと感じています。
須江監督が考える「難しいことに挑戦することで、工夫や知恵が生まれる」も同様だと思います。
人生や仕事において、壁にぶち当たることが必ずあると思います。
そんな時こそ、人として成長できるチャンスです。
この困難を乗り越えるためには、どうすればいいかを真剣に考えてみる。
そうすることで、思考の展開や新たな考え方が身に付き、人として成長していけます。
目標のハードルを高く設定する
目指すハードルが低いと、大した工夫もせずに達成できるかもしれません。
「これくらいでいいか」という妥協が生まれ、取り組みそのものが薄くなる可能性があります。
成長したければできるだけ、目標を高く設定し難しいことに挑戦してみてください。
目標に対して頑張るのは当たり前です。
目標に対して本気で取り組んでみてください。
本気になるとは、「自らがやりたいからやる」という状況であり、「やらなければいけないからやる」といった一生懸命とは全くの別物になります。(↓過去記事参照)
そして、自分が掲げた目標に対して「どうすれば実現できるのか?」を仮説・検証・実証のサイクルを繰り返していきます。
上手くいかなければ、その取り組みを見直して、仮設を再度立て直してみる。
そして再度検証して実証していく。
この思考のプロセスは非常に重要になってくると思います。
なんとなくできたではなく、「仮説→検証→実証のプロセスを自分の言葉で説明できる」までが大切になります。
これが説明できなければ、自分の取り組みを振り返ることができずに、次の成果には結びついてきません。
まとめ
話は変わりますが、私は中間管理職の理学療法士(リハビリ職)です。
日々の臨床の中で、この仮説→検証→実証のサイクルは非常に重要で、これを我々はクリニカルリーズニング(臨床推論)といいます。
やはり、このクリニカルリーズニングに沿った考え方をしている部下達は成長が早いように感じます。
例えば他の仕事でも、問題(難しい課題)に対して
- 問題解決に向けてこのようにアプローチをしてはどうかの仮説を立てる
- 実際にアプローチしてみて、その問題が解決できそうなのかどうなのか検証をする(正解or不正解)
- 検証結果から「これがこうだったからこの問題は解決できた」と自分の言葉で証明する(実証)
以上のプロセスで物事を考えてみてはどうでしょうか?
自分が掲げた目標でも同様です。
- どのようにしたら目標を達成できそうか仮説を立てる
- 実際にやってみる(検証)
- その検証での目標到達度や効果を証明する(実証)
最後に「山の登り方はひとつではない」という考え方です。
つまり、問題や課題に対して工夫や知恵次第で様々な解決策があるということです。
視点や視野を広くもって、出来るだけ困難な状況に立ち向かっていきましょう。
そうすれば、その壁を乗り越えるための工夫や知恵が身につき、人として成長できるはずです。